160デニールのタイツ

寒がりで冬は160デニールのタイツが必須だったが、太ったら必要がなくなった。

「待て、しかして希望せよ!」

“Attends et espérer!“

(訳:待て、しかして希望せよ!)

 

フランスのアレクサンドル・デュマ・ペールの大人気作『モンテ・クリスト伯』の作中で、モンテ・クリスト伯が実際に言う有名な言葉。

アレクサンドル・デュマは親子で同じ名前。ペールは「父」という意味のフランス語で、他にも『三銃士』などの有名な作品を書いている。

 

色々な訳し方はあるかと思う。

もっと簡単な、現代的な言葉でいうと、

「希望を持って、そして待つのだ」とか。

 

現状がどんなに辛くても、きっと希望を持って待っていれば、状況は変わる。

それをこの言葉は表している。

 

最近、退院してきた母は、やはり入院前よりも元気がないので私を呼ぶことが少なく、自分の時間がグンと増えた。でも私自身も体調は万全ではない。

急に寒くなったこともあって、リアルオフトゥンマン。

こんな私、嫌いだな・・・と思いながらタワーになっっている積ん読を横目にyoutubeを観ている。

youtubeはほとんど決まったチャンネルを飽きることなく観るタイプ。去年の頃の動画は、夏でもマスクをしている。暑そう。。(私は暑がりなので、生産終了されたユニクロのエアリズムのマスクをまとめ買いをして、この冬も適宜装着しています。)

 

2019年の終わりの頃から「コロナ」という言葉を目にし始め、2020年の冬の終わり(だったかしら?)くらいには、もうマスクや消毒薬などが必須になり、うかうかしていたらそういった類いのものは店頭から消えていた。

幸い、我が家には不織布のマスクは以前に買っていた在庫が結構あったので問題はなかったし、消毒薬もしばらくすると自治会が一家に一つ配布してくれた。あれは嬉しかったなぁ。。

 

しかし、いつ終わるともしれない、今までの生活にはなかったウイルスの脅威。

「先が読めない」というのが本当に不安。

父も母もとても高齢。こんなことが原因で死なれたら泣くに泣けない。そう思うと不安と怒りが混ぜ合わさり、胸の中を負の感情が満たした。

 

冬は風邪やインフルエンザ対策で日常的にしていたけれど、夏の暑い中したくもないマスクをして、感染の恐怖に怯えながら電車に乗ってハローワークに行って(ちょうど会社を辞めた時と重なった)、クリニックにも通って。

マスクのおかげで大好きなメイクも楽しめなくなった。

2021年は、一年公開が延長された大好きな映画を観に行こうと思っていた週の始まりに緊急事態宣言があり、出鼻を挫かれ、結局その年の劇場版は観に行けなかった。

 

あの頃の私が、「希望を持って待っていれば、いつか・・・」のような言葉を見聞きしたとしても、明るい気持ちを持てただろうか。きっと持てなかっただろう。

基本的にネガティブ思考だし、何においても物事を深く重く考えてしまう。(反面能天気なところもある)

 

でも今は、マスクをするしないは個人の判断に任せられているし(それだけでもかなり気持ちが楽である)、手洗いうがいの励行はコロナ以前の問題。

 

なんだかネガティブな内容満載になってしまったが、気持ちの記録として書き残しておきたくなった。

 

明けない夜は無いし、出口の無いトンネルも無い、ということかしら。

 

減らない体重も無い、ということかな。笑