つい先日、自宅の近所で美しい人を見かけた。
「うちの近所」には似つかわしくない雰囲気の女性。
住んでいるのか、勤め先が近くにあるのか、はたまた実家がこの辺りなのか。
私は何処かに出掛けていた帰りだったと思う。
腰にヘルニアという爆弾を抱えているので、特別な場所に行く時でなければ、基本的にスニーカーを履く。特に休職中の今は。
歩きやすくて身体には良いのだけどね。
暖冬とはいえ、少々寒い日。
当たり前のようにダウンのコートを着、もうすぐ自宅ということもあり、気も緩み(身体も緩んでいるが笑)、少々寝不足の頭でぼーっとしながら歩いているところに、その美しい人が目に飛び込んできた。
髪は黒髪で短めのショートボブ。
ダウンコートなど着ず、潔くウールのコートを纏っていた。ボタンも留めずに。
パンツを穿き、ショートブーツで颯爽と歩いていた。
家の近所で、そんな風にお洒落な空気を纏っているヒトをあまり見ないので、驚きつつ、こっそりと見つめてしまった。
そして、己の姿との違いに軽くショックを受けた。同じ女として。
最近読んだ本の中に、「女はいつでも戦闘状態で」と記述されている箇所があり、それが印象的だった。
確かに、たとえ近所のコンビニであっても、どんな、出会いがあるか分からない。誰が見ているか分からない。
ただの自己満足と言われればそうかもしれないが、でも、私は、その女性を見かけたことと、その本を読んだタイミングがリンクしているように思えてならず、家から出る時は自分自身が納得いく状態でいようと思った。
本当は家の中にいる時にも気を使うと良いのだけどね。いつもだと疲れてしまうから。
やはり、美人の存在は...良いな。