160デニールのタイツ

寒がりで冬は160デニールのタイツが必須だったが、太ったら必要がなくなった。

冬が終わる音が聴こえる

年が明け、早くも2月半ば。

 

早いな。早過ぎる。

 

私の好きな季節を、「引きこもり」として過ごしたまま、終わろうとしている。

この冬は暖冬とのことなので、冬らしさを余計に感じられないのかもしれないけれど。2月と思えないくらい暖かな(は言い過ぎかもしれないけれど)日が続いている。

コートを羽織り、ストールを巻き、手袋をはめ、澄んだ空気中で夜空を見上げる。

そんな冬が好きだった。

 

 

数年前、休職時に、動かない&薬の副作用で20キロ程増量した。

復職し、ストレスで痩せるどころか更に5キロ増えた。

精神安定剤は、薬によるけれど驚くほど太ってしまう。そのことに悩む人は少なくないと思っている。

 

先生に相談して、増量の原因となった薬を飲むのをやめることにした。そして、根本的な私の資質に対応する薬の副作用(食欲減退)が私としてはいい方向に作用してくれた。

また、食事は身長と体重から算出された1日に必要な摂取カロリー以下にとどめること。そうしたら絶対痩せるから、と主治医が教えてくれた。

 

2度目に休職する前は、薬の副作用が大きかったと思うけれど、それを鑑みても食欲が無くなる程疲れていた。

いちにち数百グラム単位で(何せもとが重いから)減っていく程に。

 

あの頃は兎に角疲れていた。

疲れ具合は、前の時より酷かった。

人間、無理をしてはいけない。

泣くのを我慢してまで。

あれ。これ、書いたかしら...

 

気づいたら、会社のお手洗いの洗面所の大きな鏡に映る私は、ちょっと見覚えのある私になっていた。

横から見た厚みもかなり違っていた。

肥満体になっていく時は、病気だったこともあって、鏡を見る余裕もなかった。久しぶりに見た時のあの衝撃は今でもはっきりと覚えている。

 

最近は、少し痩せたこともあって(少しだけサイズを落として買っておいた服が着られた時の喜びと驚きたるや!)、お洒落が楽しい。

いえ、まだ普通におDBなのだけれど。(MAX期が酷過ぎだったので。)

 

私の場合、やはり痩せると自己肯定感が上がる。

小さい頃から真の「ぽっちゃり」体型(※肥満体ではない)だった私は、痩せなさい痩せなさい、と言われ続けてきた。

それはまさに自分を否定されること。体型でしか人を判断してくれていないということに等しい。

 

そしてメイク。

何故かメイク魂に火がつき、もともと好きではあったのだけれど、趣味のバレエ観賞を超える勢いでメイクが好きになった。

美しく、可愛く、華やかなモノたち。

ブラシなどもお手入れも楽しくて。

 

今月の終わりからパリ・オペラ座バレエの来日公演がある。

今からドキドキワクワク。

どの日にどんな服を着よう。

どんなメイクをしよう。

 

休職してからちょっと太ってしまったので、その分は戻したいのだけれど、

それは...難しいかな。。(しくしく)

 

アルツハイマー型痴呆症を発症した母のことや、自分自身のこと。

問題は山積みだけれど、楽しいこと、好きなことを楽しむ時間は、大切にしていきたい。

 

だから大好きな冬よ。

もう少しだけ留まっていて。

 

(今振り返ると、この頃の母の認知症具合などまだまだ可愛いものだったな...2023.11.26)